日記(悪性リンパ腫 闘病記)

「悪性リンパ腫」での闘病記録です。同じ病気、また他の癌と戦っている/戦った人に何か役に立てるかと思い、書き留めます。

ガンと付き合う(PET報告書)

2021/3/25  5コース目(2日目)

古賀稔彦さんがガンで亡くなりました。まだ若いのに残念です。ご冥福をお祈りいたします。

 

今日は、R-CHOP療法の2日目。昨日R(リツキシマブ)、C(エンドキサン)、H(ドキソルビシン)、O(オンコビン)、P(プレドニン)を点滴投与し、今日から4日間はプレドニンを錠剤で飲みます。朝14錠、昼6錠。

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PET検査報告書

PETはNTT東日本関東病院に機械がないため、三田病院での検査。関東病院の先生の説明で不明点があるので、昨日、三田病院の報告書コピーをもらいました。

診断と初見には下記のように書かれています(原文)。

【診断】

1) 悪性リンパ腫治療中

前回認めた頸部、鎖骨上下、腋窩、縦隔、上腹部、傍大動脈、腸管膜リンパ節の集積は著減し、明らかな異常集積は認められません。活動は低いと考えますが、経過をご確認下さい。他にも明らかなリンパ腫病変を疑う異常集積を認めませんが、骨は経過をご確認下さい

【所見】

〈FDG-PET/CT〉

臨床初見:悪性リンパ腫(DLBCL)に対しR-CHOP3コース後

投与時血糖値;93mg/dL。投与FDG量;269.0MBq。

【画像所見】

1) 前回異常集積を認めた頸部リンパ節の集積は著減し、バックグラウンドレベルとなっています。活動性は乏しいと考えられます。

2) 気管周囲リンパ節の集積(SUVmax;E2.7)は著減し、反応性集積の範囲内となっていますが、経過をご確認下さい。

その他、前回異常を認めた鎖骨上下、腋窩、縦隔、上腹部、傍大動脈、腸管膜リンパ節への集積も著減し、明らかな異常集積を認めません。いずれも活動性は乏しいと考えられます。

3) 今回の検査では回腸末端〜盲腸領域に異常集積は認めません。

4) 肝脾腫なし。FDG集積(肝(E;3.2)、脾(E2.6))も均一で、生理的集積の範囲内と考えられます。なお、縦隔(上行大動脈)への集積(E;1.8)。

5) C6椎体(E;4.2)やL3椎体(E;3.7)に集積亢進域を認めます。また、椎体や肋骨の集積が全体的にやや亢進しています。骨髄機能亢進を反映した生理的集積の範囲内と考えますが、リンパ腫の浸潤は否定出来ません。経過をご確認下さい。

6) その他、撮像範囲に明らかなリンパ腫病変を疑うFDGの異常集積を認めません。

7) 脳、咽頭、心、肝、脾、腎、膀胱、尿管、腸管などに生理的•非特異的集積を認めます。左坐骨棘周囲軟部組織への集積(E;5.8)は前回より減弱していますが、炎症が生じている可能性があり、症状もご確認下さい

8) 心嚢液貯留両腎嚢胞

 

原文のまま掲載しましたので長文になりました。PET検査はブドウ糖を細胞が取り込む際、ガン細胞が正常細胞より多く取り込む性質を利用しています。それを「FDGの集積」として、一貫して表現してます。FDGはブドウ糖放射線を出す元素を合成した薬剤です。

 

関東病院の先生からの詳しい説明がないのですが、報告書を見るといくつか気になる点があります(ボールドにしています)。

 

「診断」の「骨は経過をご確認下さい」:

これが「骨の腫瘍」と思っているものですが、「画像初見」の「7)」で「左坐骨棘周囲軟部組織への集積(E;5.8)は前回より減弱していますが、炎症が生じている可能性があり、症状もご確認下さい」とあります。画像上は同じ大きさに見えましたが、集積値は減弱しているようです。(E;5.8)とは、通常よりブドウ糖が5.8倍集積されているとの数値だと思います。大きければ大きいほど異常。

 

坐骨棘

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結局、治療を全て終えての経過観察になるようです。

 

「画像所見」「5)」の椎体での集積亢進域、椎体/肋骨での集積亢進が「骨髄機能亢進を反映した生理的集積の範囲内と考えますが、リンパ腫の浸潤は否定出来ません」となっているのは気になります。

 

「生理的集積」は、脳や尿関連など「画像初見」の「7)」に書かれている臓器がブドウ糖を必要としたり、尿から排泄されることでの反応です。ただ、「骨髄機能亢進」による生理的集積がよく理解出来ません。ただ、運動においても集積は起こるようです(パソコンを毎日使っていると腕に集積が現れる、など)。様々な因子によって起こるので、あくまで検査ですね。

 

ガンと関係ありませんが、「心嚢液貯留」「腎嚢胞」も気になります。

 

改めて、昨年12月21日と今年2月25日のPET画像比較を載せます(右4枚が昨年、左4枚が今年)

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ガンと付き合う

PETの比較画像からは、きれいに腫瘍が無くなっていると思いましたが、「画像所見」「1)」に書かれているように「バックグラウンドレベル」のようです。言わば“残っている”、けれど“活動性は今のところない”ということでしょう。

悪性リンパ腫は再発もそれなりのはずです。改めて、ガンは完治というものがなく「ガンと付き合う」気持ちが大切だと強く思います。

 

今度、戸越銀座の秋津先生に報告書を持っていって、細かい説明をしてもらおうかと。

 

アップします。